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◆ 我が家の愛犬ケンケンの想い出



この写真は、2006年7月11日に当時のケロウナの自宅で撮影した写真です。

いつも帰宅して玄関のドアを開けると、必ずケンケンが出迎えてくれました。
たまに、出迎えが無いときは、寝入っている最中でしたけれど、

「けーーーーーんけーーーーーーん!」 と呼ぶと、

遅れてゴメンなさい・・・
と、ちょっとバツが悪そうな表情で顔を見せてくれます。

そんな日常が当たり前だったんです。

2006年という年は、とても辛い年でした。
この年の春以降、私たちには嫌なことが相次ぎました。
その辛いことは、3年ほど続いたのですが、もっとも嫌なことがあったのが、2006年の夏でした。

私は精神的にかなり参っていました。
妻と二人で頭を抱える日が毎日続いていました。

そんなとき、妻が言ったのです・・・

「でも、ケンケンがこうして元気でいてくれれば、他に何も要らない・・・」

私は、はっ!と気が付きました。

そうだ!確かにそうだ!
ケンケンが元気で、いつも私たちと一緒にいてくれるんだから、
それだけで幸せじゃないか!って。

そう思ったら、ケンケンの存在がどれほど有難いものなのか、
深く強く実感できたのです。

私は家にいるときは、パソコンに向かって仕事を長時間続けるのが日課ですから、
後ろを振り向くと、必ずケンケンがいてくれるのですが、
そのケンケンを撫でたりする時間は極端に短かったように思います。

でも、2006年の辛い時期、ケンケンは私たちに元気がないことを察知して
一生懸命励まそうとしてくれました。

私がソファに座ると、すかさず私の横に、ぴょっんっ!と飛び乗ってきました。

その時、必ずぬいぐるみを咥えているんです。

ケンケンにとって、それは私に対しての手土産とかプレゼントの意味なのです。

「ケンケン、ありがとうね!」 と言うと、
プレゼントを気に入ってもらえたと感じるのでしょうね。

いつもは、ぴんっ!と立派に立っている耳を、ぴたっと下げて、
私に最大限の敬意を払いながら、
そして、私を心配して、気遣いながら、
一生懸命に私の目を見つめてくるんです。

大きくて黒い丸い目で・・・

この時期、辛かった時期に、ケンケンにどれほど癒されたことか・・・

どんなに偉くても、どんなにお金があっても、
決して癒されないことは多いと思うんです。

でも、私たちは例えどんなに辛いことがあっても、
例えどんなに嫌な出来事が続いても、
いつもケンケンに癒されていました。

ケンケンありがとうね。
いつもいつも、ケンケンに癒されていたんだね。




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